こんにちは。三代目 俵屋玄兵衛(以下俵屋)店主の三ツ橋と申します。

俵屋は2008年に香港で産声を上げ、現在海外6都市で運営しています。なぜ俵屋が海外で「コメ屋」を運営しているのか、お話させていただければと思います。

※写真は俵屋創業者 出口氏

2008年時、食材豊富な香港では、肉・野菜・魚介類は味も鮮度も最高のものが揃っており、日本の味を熟知した料理人がいれば、日本さながらの味を再現することができていました。しかし、なにかが物足りない・・・そう、日本産のおいしいお米が足りなかったのです。

日本産米は農家のたゆまぬ努力の末に生まれた、言うなれば技術の結晶。味や香りも然ることながら、冷えた後でも変色せず、おいしく食べられる点は他国で生産された日本米(いわゆるジャポニカ米)では再現することができません。

もちろんデパートには日本から輸入されたお米が並び、こだわりのレストランでは空輸便で直輸入した日本産米を使用しているところもありました。それでも日本で食べるときとのおいしさの差、品質や鮮度の点で満足できるお米には、ついに巡り合うことはできませんでした。

そんななか、海外初の日本産米専門店として当社は創業。きっかけは「本当に自分が安全・おいしいと思うものを食べたい」というものでした。

自分たちが納得する「顔の見える」日本の農地・農家から、安全でおいしいお米を直接仕入れる為、私たちは全国の農地を渡り歩き、試食を繰り返しました。


当初は「安い米のある海外で受け入れられるはずがない。」「無謀な挑戦じゃないか。」といった声もたくさん頂戴しました。しかし、そんななかでも綺麗な水・空気・土といった環境、そしてなにより情熱をもってお米作りに取り組み、一緒に「メイドインジャパンのお米」の良さを世界中に広めるという、私たちの強い意思に賛同する全国の心強い農家・パートナーと知り合うことができました。そのような日本の農家たちの熱い後押しの中、「このお米なら」と納得した最高品質の玄米のみを厳選したのが「俵屋米」です。

俵屋玄兵衛の一番のこだわり、それは「世界一の日本産米を最高の状態で」

お米は生き物。ヒトと同じく呼吸をしています。私たちでは長期保存を可能とする代わりに、呼吸を止め、その命を殺してしまう真空パックではなく、お米を最適環境(18℃)に保つ専用の低温コンテナで玄米のまま輸入し、同様の低温倉庫にて保管を行う方法を選択しました。


そして毎オーダ・お届け日にあわせて、ベトナムの自社精米所にて精米。熟練の日本人精米士がその日の気温・湿度といったコンディションにあわせて、精米と梱包を行うことで、鮮度・品質ともに最高の状態で、お手元にお届けすることを可能としました。私たちはこの「昔ながらのお米屋さん」スタイルを海外で初実践。この妥協のない工程ひとつひとつが、俵屋米の品質を支えています。

今、お手元に届きました日本産・俵屋米や厳選した日本の食材を通じて「日本の味・日本の元気」を感じ取っていただけましたら、これ以上の喜びはございません。

俵屋より1つだけお願いがございます。

私たちは「俵屋米」の品質に対して、信念と自信を持って送り出しております。そして最後にご家庭での保存・炊飯を行っていただくのは、購入していただいたお客さま自身です。高温多湿のベトナムでは特に保存方法にはお気をつけください。冷蔵庫に保存していただければ防カビ・防虫となると共に、風味の劣化が少なくなり、当社設定の賞味期限「精米から3ヶ月」よりも長期間おいしく召し上がっていただくことができます。(俵屋玄兵衛では、空きペットボトルにお米を入れ、そのまま冷蔵庫保存する方法をお勧めしております)

その他、おいしい炊き方など、お米に関してのご質問や、わからない点がございましたら当社専属のお米のソムリエ「米・食味鑑定士」をはじめとした専門スタッフに、お気軽にお問い合わせください。「いつもの食卓・いつもの笑顔・いつもの俵屋米」をモットーに、食卓作りのパートナーとして、的確なアドバイスをさせていただきます。


私たちはまだまだ成長中の身。至らない点が多々あると思っております。お褒めの言葉や改良すべき点、商品に対しての要望がありましたらLINEFacebookメールにて是非お寄せください。皆様と共に成長し、更なる「おいしいお米」を提供できるよう、いっそう精進したく考えております。


No Rice! No Life! 

三代目 俵屋玄兵衛 店主 三ツ橋尚紀